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工場紹介
2016/02/29

オフ輪工場の素顔3(オフ輪印刷機の特徴ーパート3)

メディア

オフ輪印刷機は、製品が両面に印刷され・乾燥し・加工まで一通り出来上がって出てくるところが大きな特徴です。この後さらに細かく折ったり、本に綴じたりする場合もありますが、チラシなどはこのまま折込会社様へ出荷される場合がほとんどです。

枚葉印刷機も、両面印刷できる8色機や10色機も出ておりますし、乾燥方式も従来からの酸化重合方式に加えて、LED-UV、ハイブリットUVなど乾燥も同時に行う印刷機が増えております。オフ輪印刷機は表面4色、裏面4色の8色機が主流ですから、片面5色以上印刷したいとか、ニスを引きたいとか、特殊な紙に印刷したいとかいう用途には不向きです。オフ輪印刷機と枚葉印刷機と「どちらが良い」というものではなく、うまく使い分けることが大切です。

当社で使用しているオフ輪印刷機での乾燥は百数十度の熱風を印刷物に当てて強制的に乾燥させる方法です。薄い紙に百度以上の熱風を瞬間的にでも当てるのですから、紙に良いわけがありません。時にしわが寄ったり(波打ち)、火ぶくれができたり(ブリスター)、折り目が割れてしまう(背割れ)などのトラブルが起きる可能性があります。当社ではそうしたトラブルを減らすために「低温乾燥印刷」という技術を使って通常より熱風の温度を大幅に下げて印刷できるようにしております。ただし、こうしたトラブルの原因は印刷機側のみにあるのではなく、用紙やデザインの要因も含めて複合的に関連して発生するものです。(嵩高紙などのスカスカした用紙にベタベタな絵柄などはかなり危険です)

 加工については、当社のオフ輪印刷機の場合、4ページ出し、8ページ出し、16ページ出しなど一般的な折出しは一通り付いております。特徴的なのはシート出しが充実していることです。枚葉印刷機と同じシート仕上げですが、それなりに需要があるのです。またオフ輪印刷機の場合、ロール状の用紙をシート状に高速でカットしながら1枚ごとに積み上げるのですが、きれいに積み上げるには様々な技術が必要です。当社のシート出し輪転機は、後加工を行う製本会社様から「紅屋さんの刷本は揃っている」とご評価いただくことがままあります。