2016/10/06
オフ輪工場の素顔21(折に関するトラブル)

輪転印刷機が高速度で印刷・折加工を行う中で、まれにではありますが、折に関するトラブルを起こす場合がありますので、以下にいくつかの事例をご紹介します。
折ずれ
折位置が適正な場所からずれたり、曲がったりすることで起きるトラブルで、ひどい場合には、見開きページの絵柄の位置が合っていない、絵柄全体が斜めにずれる、断裁箇所の文字や絵柄が切れている、といった現象が生じます。
破れ
折機を通る過程で、折り目や紙端の部分で破れが生じる現象です。
しわ
折加工の途中で用紙にしわが寄るトラブルで、厚めの用紙で折り目付近にしわが寄ったり(ノド皺)、薄い用紙でも用紙のにかかるテンションの状態でしわが寄る場合があります。
以上のようなトラブルは、印刷時の機械のセッティングや刷り始めの調整、印刷途中の抜き取り検査を行うことで、発生を防ぐか途中で発見して除去するかするので、いつも発生するということではありません。
輪転印刷機のオペレーターは印刷の仕上がりのみではなく、こうした加工後の仕上がりについても注意しながら作業を行っております。