TOP > メディア > オフ輪工場の素顔4(オフ輪印刷機の操作部)
工場紹介
2016/03/03

オフ輪工場の素顔4(オフ輪印刷機の操作部)

メディア

カバー写真は当社のオフ輪印刷機のオペレーションスタンドです。奥の方には印刷機の乾燥機(ドライヤーユニット)と折機が写っています。このオペレーションスタンドで、印刷する時に各種の設定や調整を行っています。具体的には見当合わせ、折調整、カット調整などです。その他大切な作業としてインキつぼの開閉を調整してインキ濃度の上げ下げも、印刷原稿と印刷物をオペレーターが目視で対比しながらこのオペレーションスタンドで行っております。

よく誤解されやすいのですが、印刷時に原稿の色に少しでも近づけるべくオペレーターはインキ濃度の「微調整」を行いますが、あくまで「微調整」であって、本来は印刷機で色調を合せ込むものではないということです。印刷データ上でカラーマネジメントされていない原稿を、印刷機側だけで合わせさせようとするのは事実上不可能です。印刷現場は少しでも近づけるべく努力しますが、それなりの出来栄えにするためには大量の損紙(使えない製品)が発生することになります。何事も事前の準備が大切、ということです。

オペレーションスタンドに隣接して、品質検査装置の操作ユニットも設置しています(写真左側のクリーム色のスタンドです)。品質検査装置は、OKシートと言われる元画像と、カメラで撮影した印刷物の画像を常時比較して、印刷途中にごみがつくなどして、元画像と印刷物画像との間に差異が出ると警報を鳴らしたうえで、その印刷物を搬送ラインから排出したり、印刷物にマーカーを吹いたりして不良品を検出する装置です。