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工場紹介
2016/03/31

オフ輪工場の素顔11(オフ輪用のインキ パート2)

メディア

インキの保管

オフ輪印刷の特徴が大ロット生産であり、用紙の使用量が多いのと同様にインキの使用量も莫大になります。それに伴い、インキの保管、供給も枚葉印刷機とは異なってまいります。写真は川島工場にあるインキタンクです。約2t入るタンクが四色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)分並んでおります。横に立つ人物と比較するとかなり大きなものです。枚葉印刷では、多くの場合5キロ缶や1キロ缶でインキを保管しますから、オフ輪印刷でのインキ使用量の多さがわかります。

インキの供給

インキタンクから各オフ輪印刷機のインキツボにはインキ供給ラインの配管を通してインキが供給されます。川島工場にはこのインキタンクとは別に、ドラム缶に入ったインキを供給する配管が1セットで計2セットのインキ供給ラインがあります。深谷工場はインキタンクのラインが2セット(インキタンクも4色×2セットで8基あります)、ドラム缶のラインが1セットで計3セットのインキ供給ラインがあります。このように複数ラインあるのは、季節による気候の変化や用紙の違いなどの条件で、微妙に性能の異なるインキを使い分ける場合があることと、インキ供給ラインの故障時の代替を考えてのことです。

インキの補充

タンク内のインキの残量はセンサーでモニターされており、一定量以下になるとインキメーカー様に発注して補充します。当社のようなインキタンクタイプの場合、インキコンテナーを積んだトラックが来て、配管を通してインキを注入します。インキは流動性に乏しい粘度の高い材料なので、インキ供給も補充もかなりの圧力をかけてインキを送り出します。こうした方法以外にも他社様ではインキコンテナーを設置し、インキが空になると容器ごと交換する工場もあります。