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設備導入
2020/08/12

ローラ再生装置実演見学会

メディア

8月7日(金)に、弊社川島工場に導入したローラ再生装置(ARS)の実演見学会および記者会見を製造元の朝日プリンテック様、販売代理店のサカタインクス様と弊社の3社合同で行いました。

装置の概要

この装置は、朝日プリンテック様が元々新聞輪転用に製造販売していたものを商業輪転用に展開されたもので、装着したローラに表面加工された鉄ローラを押し当て、加圧と共に回転させながらサカタインクス様と開発した特殊溶剤を塗布させるとゴムのスポンジ効果により、加圧された表面から溶剤が浸み込み、ゴムの膨潤により硬度と径を回復させ、同時にローラにグレーズ除去用部材を接触させて表面に付着したグレーズを除去します。

導入の経緯

弊社の印刷の特徴である低温乾燥印刷は、水を絞った印刷が必須であり、そのためにはローラのグレーズ除去を始めとするリセット作業を定期的に行う必要があります。しかし、グレーズ除去もきちんと行うにはローラ1本当たり数十分の時間がかかる作業であり、時間の確保が課題でした。そうした中で約1年前にオフセット輪転印刷協議会の勉強会で紹介された同装置は、以下のような点で魅力的でした。

・ローラの取り外しや再装着の手間はあれ、グレーズ除去作業は自動で1本約30分で完了し、その間作業者は別作業を行える。

・ローラの径、硬度の回復効果があるので、巻き直しの頻度を減らすことが期待できる

・装置の稼働自体は熟練者を必要としない

朝日プリンテック様に実機を見学させていただき、何回かに渡りテスト的にローラの処理をお願いして検証を進め、導入することとなりました。

グレーズ除去サービスについて

弊社では輪転印刷機用ローラのグレーズ除去サービスを開始します。

サービスご提供価格は1本5,000円です。(税別、送料別)

ローラ再生装置の対応可能範囲は以下の通りです。

・ゴムローラ外径     :φ72~φ142

・ゴム面長             :~1,160ミリ

・軸全長                :966~1,280ミリ

 対象は小森製輪転印刷機のゴムローラになり、以下は対象外です。

・枚葉機用ローラは対象外です。

・小森製以外の輪転機のローラも対象外です。

・呼び出し、インキ移しローラ、ヒッキーローラは対象外です。

・ローラ再生装置にかけることでグレーズの除去と同時に、硬度を約5度及びローラ径の回復効果はありますが、元のローラの状態により一定値の保証ができるものではありません。またゴム表面に傷、ささくれ等がある場合、これを回復させる機能はございません。

実機の見学確認は随時お受けいたします。